世俗化という社会学用語は、
"secularization thesis"とか
"secularization theory"とも言われるように、
「科学的世界観によって宗教的世界観はやがて消滅する」とか、
「近代化によって宗教は社会の中心から私的領域に後退して行く」、
と言う風に受け取られてきた。
直前の記事でハーバーマスの『ポスト世俗化時代の哲学と宗教』(2007年、岩波書店)紹介したように、事情は大分変わってきた。
グローバルな社会を理解するのに、そして対応するには、どうやら「宗教リテラシー」がますます大切になっていくように見える。
日本の事情はどうか、と言う時にとても興味深い連載記事が日経ビジネスのサイトで始まった。
その名も宗教崩壊。
人口減少や高齢化などの近未来社会を予兆する現象として宗教、特に仏教の現在をレポートする記事だ。
毎回ちょっとした歴史的背景などを織り交ぜた記事となっているので、余り仏教や宗教に詳しくなくても読み易くなっている。
何か本を買って学習する前に、ネットで手軽に読めるものを探している人には、オススメ、としておこう。
筆者は
2015年2月4日
寺は「時代遅れ」でもいい
芥川賞作家・玄侑宗久さんの仏教的視座
まで読んだが、玄侑宗久さんにインタヴューする記事は、(ツッコミどころ満載で)特に興味深かった。イチオシ。
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