簡単な「世界の宗教」入門であることをお知らせしました。
世界は「グローバル化」している、とよく言われますが、それほど一本調子でグローバル化しているかと言うとそれほどでも・・・とも言いたい感じです。
と言うのも「ナザレのイエス」を歴史的に学ぼうと思えば、既にガリラヤの村である「ナザレ」でさえすぐ近くには、ローマ皇帝ティベリウスにちなんだ「ティベリア」 と言う町があり、当時のユダヤは政治も文化もギリシャやローマの影響下にありました。
既に「他文化状況」はあったわけです。
でも資本主義がどんどん進み、私たちを取り巻く経済世界が増々グローバルな状況になったのは間違いないと思います。
そんな状況下では「世界の宗教」を一般知識として持っておくことが必要になります。
その一例である実話をちょっとご紹介してみましょう。
Aさんは重電気関連の外資系企業に勤めていました。
度々海外出張で外国に出かけたのですが、中にはイスラム圏の国がありました。
ビザを申請する段になって、自分の宗教を申告する欄がありましたが、「無宗教」と言う選択肢はありませんでした。
イスラム圏の国では「無宗教」と言うカテゴリーはないのですね。
Aさんは事実とは違うと思いながら、「仏教」だか「神道」を選んだようです。
また別なイスラム圏の国に言った時は、帰りの飛行機に乗る時あるお土産を持たされました。
機中で時間があるでしょうから読みなさい、と手渡されたのは「コーラン」だったそうです。
またイスラムの戒律が厳しい国に行った時、こんなことがあったそうです。
イスラムが徹底している国では、外国人や観光客などは居住地区がくっきり分けられているのだそうですが、たまたま入ったスーパーマーケットで、つい一服していたら、かなり離れた場所で誰か大声でがなりたてているのに気がつきました。
Aさんは最初何だろうと事態が飲み込めませんでした。
そうしたら近くにいた外国人の人が「ラマダン最中は外国人でも人前でタバコは禁物だ」と教えてくれたそうです。
Aさんはラマダンの戒律がそこまで厳しいものとは知らず大変驚いたそうです。
イスラム圏の国には戒律の厳しい国とそれほどでもない国など必ずしも一律ではないようです。
しかし日本においてもお相撲さんの中には大砂嵐のようにエジプト出身の関取が出てきました。
彼は場所中もラマダンに則って日中は水を断じたようですが、 これも解釈によっては適宜対応の仕方があるようです。
てなわけで私たちの周りにも「世界の宗教 知っ得」状況は段々日常的になりつつあるのかもしれませんよ。
今日本社会にも様々な事情で在留異国人としておられるムスリム急増中です。特に国立大学法人では厳格なムスリムへの対応が求められることは時間の問題になりつつあるかもです。ハラル食と祈りの時間と場所は。今後重要な問題となると、みています。
返信削除あら、こちらでは初コメントとなりますが、ありがとうございます。
返信削除今後もよろしくフォローお願いします。
そう言えば「イスラム」「ムスリム」「モスレム」についてはまだ何も書いておりませんが、「モスレム」今は殆ど使わなくなっているのでしょうかね。
ハラール食については、秋からの「共同学習会」使用予定の超簡単入門書では『ハラール認証』の動向についての記載があります。