2016年6月6日月曜日

ポスト・セキュラー事始

英語の post-secular を「ポスト世俗」に関連して二つ記事をアップしました。

 ポスト世俗と超越

 市民宗教から公共宗教へ

ポストがつく言葉で、このブログでも取り上げたりしている関連事象には、ポストモダン、ポスト・キリスト教などがあります。

主に欧米圏の「宗教と社会」の事象を取り扱う表現として用いられてきたのですが、グローバリゼーションが進んで、非欧米圏の「宗教と社会」の事象も関心対象になってきたようです。

まだこのブログにとっての重要概念である「世俗化」についても十分な整理をしていませんが、ますます用語整理が面倒になってきています。

ポスト・セキュラーはその中でも比較的新しい用語です。

目下は「ポスト世俗」などと訳していますが、あまり響きが良くないので、「ポスト・セキュラー」とカタカナのままにしておいた方が無難かもしれません。

最近オックスフォード大の(キリスト教)神学の教授でグラハム・ウォード(Graham Ward)の音声クリップを聞く機会があり、結構面白いなと思っています。

そしてたまたま「ポスト・セキュラー」について簡単な解説をしている動画ありましたので、ここにメモしておこうと思いました。


ここで紹介されている本が、フィリップ・ブロンドの Post-Secular Philosophy: Between Philosophy and Theology ですが、それによると「ポスト・セキュラー」という表現が使われ始めたのは1990年代後半とのことです。

しかし文化領域でヨーロッパ圏の哲学が盛んに(キリスト教)神学を取り上げるようになるのはその10年や20年前からです。

英国においては前提となる「セキュラー化」が顕著になるのは1960年代になってからで、それまでは文化圏においてのキリスト教の存在感はまだまだ強かったと言っています。(しかし1960年代以降は急速に存在感は薄くなったとも言っています。)

以下、よろしければどうぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿