フランスの政教関係を取り仕切る原則をライシテという。
そんなに知らないので、参考書が必要だが、最近の研究書で言うと、上智大学の伊達聖神(だて きよのぶ)氏の『ライシテ、道徳、宗教学』が思い浮かぶ。
一度図書館から借りて読もうとしたが、分厚いのでパラパラめくって終わってしまった。
そんな中、2015年にイスラム関連の二つの大きなテロ事件がパリで起こってしまった。
世俗(主義)社会フランスで、ムスリムたちはどのようにその宗教的背景を市民社会で現すのか。
またそれに対して世俗主義の市民たちはどのように受け止めるのか。
様々な線引きの問題がこれまでもあり、またこれからも続くのだろう。
そしてそのような「公共での信仰表現の線引き問題」の一つとして法廷で争われ、EUの人権法廷まで持ち込まれた「ヒジャブ(モスレム女性のスカーフ)」ケースに結論が出された。
フランスの「公共でのヒジャブ着用禁止令」がEUの人権法廷で支持されたのだ。
簡単だが「al-Quds al-Arabi紙」の記事が翻訳されてシノドスで読める。
欧州人権裁判所、フランスの公務員ヒジャーブ着用禁止令を支持
英語だがこの記事は経緯や背景がもっと詳しい。
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